自身所有のマンションで空室が目立ち入居希望者がなかなか現れない状況に陥っている場合に考えられる対策として、3点ユニットバスをセパレートタイプに変更するという方法もあります。
ユニットバスを嫌う入居希望者は多いです。セパレートタイプに変更する工事をした際の費用対効果はどのぐらいになるのか。記載します。
工事内容は?
ネットで調べてみると3点ユニットバスをセパレートタイプに変更する場合の工事のパターンは2種類あるようです。浴槽を無くし、シャワー室とトイレにするタイプと、トイレをユニットバスから切り離し別の部屋として設置するタイプがあります。前者の場合、3点ユニットバス内の構造を変更するだけで可能になります。後者の場合は、トイレをユニットバスから切り離すので、他スペースが必要になります。工事内容としては以上2種類がメインになるようです。室内構造を変更するのであれば上記に限ることはありませんが。
工事費用は?
上記2点での工事費用としては、約40万円程かかるようです。浴槽を無くすタイプの方が費用は低価格になりますが、浴槽を無くしてしまうリスクがあります。トイレを切り離すタイプの工事ですと、ユニットタイプとはかけ離れることが出来るので、費用は前者より高くなりますが、こちらの方がお勧め出来ます。
費用対効果は?
上記工事を40万円かけてしたとしましょう。家賃に上乗せすることは出来るのか。ここが重要になりますよね。仮に現状賃料が35000円とします。周辺相場は、ユニットバスだと35000円。セパレートだと40000円。セパレートタイプに工事をしたことにより、家賃を5000円上乗せする事が出来ます。40万円かけて賃料が5000円程度の上昇になると単純計算80回の家賃収入を得ることにより、回収できます。
以上を考えるとどうでしょうか。3点ユニットバスが設置されているマンションは築20年程度は経過していますよね。そのマンションをセパレートタイプに変更し、5000円の賃料を上昇させたとして入居希望者が現れるでしょうか?さらに、80回の家賃収入というと、6年間以上の時間を要します。6年以上の時間を要して回収しなければならない工事をするのはいかがなものでしょうか。
以上の事を総合的に判断すると、この工事をするよりは多少賃料を減額し入居者を募集する方が費用的なリスクも少なく、効率的だと考えられます。