前回の記事「とにかく静かに暮らしたい! 隣近所の音が聞こえない防音・遮音・吸音に優れた部屋探し」の続きです。

前回記事でも紹介した、音に関する部屋探しの3つの方向性……

  • 「遮音されている環境」
  • 「音が漏れても気にされない環境」
  • 「騒音の元となる施設が近辺に無い環境」

……の中の「音が漏れても気にされない環境」にあたる物で、お客さま自身が騒音になり得る音を出してしまってもトラブルになりにくい部屋探しに関する話です。
このようなかたが当てはまります。

  • 楽器を弾く
  • ペットを飼っている
  • 友人を招く機会が多い
  • 聴力にハンディを抱えていて、知らず知らずのうちに大きな音を出してしまいやすい

騒音を立ててもトラブルになりにくい部屋探しのポイント

究極的に騒音を出しても構わない家は、「防音地下室のような設備のある高級住宅」や「周辺に家の無い山奥の一軒家」となりますが(笑)、そう言うと元も子もないので、今回はもっと一般的な部屋探しのレベルで音に寛容な部屋を探すヒントをご紹介します。

不動産ポータルサイトなら、まずは「楽器相談可」や「ペット可」で検索するのがおすすめ

f36c375c339f1212cceb122fdb9d0808_s

ここで気をつけるべきなのは、「楽器相談可」「ペット可」だからと言って、防音設備が整っている部屋という訳ではない事です。
特に「楽器相談可」だと防音設備が整っている部屋だと思われるお客さまは多いですが、残念ながらそういった物件は殆どありません。

こういった部屋は、基本的に防音設備が整っているのではなく、楽器やペットの音を立てても、苦情が来にくい物件であると考えてください。

あなたが多少音を立てても良いけど、回りの家からも音が聞こえますよ」であるということです。

回りの家や施設の音が気にならない、またはヘッドフォンや耳栓で自衛できる人にとっては良い物件と言えます。

騒がしい地域を選びましょう(笑)  145678759ebeb75e994b40bbca2c5087_s
騒音を立ててもトラブルにならない地域を選ぶ。つまり「騒がしい地域」になります。

前回の記事「とにかく静かに暮らしたい! 隣近所の音が聞こえない防音・遮音・吸音に優れた部屋探し」でご紹介した事の逆のアプローチを取れば良い事になります。

前回記事の復習になりますが、昼間、夜間に分けて、騒音が目立ちやすい施設の近くを選ぶのが基本になります。

昼間に騒音が大きくなりやすい周辺施設の例

  • 幼稚園や保育園、学校、公園(子供達の声を騒音というのも可哀想ですが……)
  • 工場

夜間に騒音が大きくなりやすい周辺施設の例

  • お酒を出す飲食店
  • コンビニ

線路や高速道路沿いは音に寛容な事が多いです
03f870394a28af2e4203ce4dbaaa6a09_s

朝から晩まで騒音が大きくなりがちな、線路や高速道路沿いの物件もおすすめです。
こちらも元々音が大きい上に、マンションによっては、「二重サッシ」や「二重窓(複層ガラス・ペアガラス)」をはじめとした防音対策がとられている事があります。

こういった設備が整った建物だと、窓を占めてしまえば、音が入りにくくなります。
楽器などは難しくても、隣近所の家に生活音が漏れる事は殆どないので、あまり気を使わずに暮らすことが出来るはずです。

どれくらいまで音を立てても良い?

当然ですが、やはり一概に「これくらいの音まで」とは言えません。
社会常識および、その地域、建物の状態に応じた空気を読むしかありません。

万全を期すなら、内覧時以外にも、夜間や休日にご自身でその家の回りの状況を見に来る事も大切です。そうすると、どれくらいの騒音が許容される場所なのか、掴めてくるはずです。

また、そこまでしなくとも、不動産会社の営業マンは周辺地域の状況に熟知している事が多いので、騒音トラブル等の例が無いかあらかじめ聞いてみるのも良い対策です。もちろん当社、不動産管理24でもお気軽に聞いてくださいね(^^

入居時に必ず確認をとりましょう

71a9efe07355845b61f7c37f4934e264_s
めでたく、当記事の条件を満たしている家が見つかったからと言って、音を立て放題と言うわけにはいきません。
入居前に必ず「昼間にギターを弾くことが多いのですが、大丈夫ですか?」と言った確認をとっておきましょう。

賃貸でトラブルを防ぐ重要なコツは「細かな事でも、あらかじめ確認をとっておく」ことです。