「賃貸で入居した部屋のエアコンが動かなくなりました。これは自費で修理しなければいけないのでしょうか?」
お問い合わせ、または入居前に頂くご質問でもよくある物です。
この問に対する答えは、ケースバイケースで、その物件の契約形態によります。
契約内容によっては、自費で修理しなければいけない事もあれば、電話一本で管理会社が全て無償で対応してくれる場合もあるのです。
気になるのは「自分の契約している物件は一般的な物と、どれだけ違うか」ですよね?
既に入居している場合は、契約内容を確認して、その範囲でやっていく事が基本となりますが、契約前であれば、「一般的な契約」から逸脱している場合は、内容を確認し、必要に応じて変更を求めた方が良い場合もあります。
では「一般的な契約」とはどんな物なのでしょうか?
実は、「一般的な契約」は誰でも直ぐに見ることが出来るのです。
国土交通省が公開している「賃貸住宅標準契約書」に、国の定めた一派的な賃貸契約の指針が示させています
賃貸住宅標準契約書(改訂版)とは、その名の通り、日本における標準的な賃貸契約の内容を国土交通省側で定めたものとしています。
不動産オーナーや管理会社は、この標準契約書の内容を踏まえて自身の物件の特性や、経営方針に合わせて契約書を作成し、これを入居希望者と締結するのです。
賃貸契約には様々なトラブルが起こりえるので、多角的に対応できる物にしておく必要があります。よって、どうしても契約書の内容は複雑になります。
そんな複雑な契約書を、お部屋の契約時になってはじめて、その内容を100%了解してサインするのは、難しいでしょう。ついつい、深く確認せずにサインしてしまうのでは無いでしょうか?
しかし、あらかじめこういった標準契約書があることを知っておき、ある程度内容を把握しておくことで、これから契約しようとしている部屋が標準的な契約と、どういった違いがあるのかを知る事ができるのです。
そして不明点があれば、きちんと質問し、その内容に同意出来る場合のみ、サインしてください。
一般的に入居者が修理、交換するとされているもの
たとえば、賃貸住宅標準契約書(改訂版)には入居者が自分で取り換えやメンテナンスを行うとされている物はこのようになります。
- 畳表の取替え、裏返し (畳のメンテナンス)
- ヒューズの取替え (ブレーカー以前の「安全器」という機器で使われるもの)
- 障子紙の張替え
- 給水栓の取替え
- ふすま紙の張替え
- 排水栓の取替え
- 電球、蛍光灯、LED 照明の取替え
- その他費用が軽微な修繕
この標準契約書に従った契約を行った物件に、エアコンが備え付けられていて、それが壊れた場合、修繕はオーナー側が行うのが「一般的」です。
入居時にメンテナンスが高額になりそうな設備を確認しておきましょう
エアコン、給湯器、浴室乾燥機、床暖房等、比較的大掛かりな備え付け設備のメンテナンスは、家主負担が一般的ですが、用心に越した事はありません。
契約書に明示されていない場合は、ぜひきちんと確認をしておきましょう。
もちろん、不動産管理24でご紹介する物件でも同様で、部屋探しの際は出来る限り分かりやすい説明を第一としていますが、不明点があればいつでもご質問くださいね(^^